証券会社を舞台にした恋愛群像劇。 「奔放な情熱の処女が辿る思春期の危機」そして「恋と憂愁に忍び泣く涙の青春群像」を、川島雄三監督は得意としていた偶然の重なるメロドラマで仕立て、テンポ良く演出する。 てきぱきとした現代(当時の)女性を美化し持ち上げていないところや、人物の性格のひねり具合は川島の後の仕事を予感させる。